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2019.07.25
ブログ

定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~みかん編③(農家さんあれこれ)

こんにちは!
八幡浜市定住支援員のOです!

就農を希望して移住するご夫婦も多い八幡浜ですが、
柑橘農家さんの生活って、そもそもどんな感じなんでしょう?c(゚.゚*)
このみかん編③では、主に農繁期の農家さんの生活を少し垣間見てみます。Go!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ

 

露地栽培の温州みかんの収穫期は主に10月頃から。
各種中晩柑まで合わせると、柑橘の収穫期は4月まで続きます。

各種柑橘の収穫期はこちらから
専作農家さんと複合産地の農家さんの主な年間作業はこちらから

 

空が白み始めた朝7時過ぎから作業を始め、
山の斜面を彩るみかんを、一つ一つ手作業で収穫していきます。

実は柑橘は、果実が濡れた状態のときは収穫ができません。
傷みが早くなってしまうからなのですが、
雨の日はもちろん、前日の雨が残っている時や
霜が降りて果実が濡れている朝は、
太陽がそれを乾かしてくれるまで待ちます。

 

摘み子さんを頼んでいる場合は、作業時間の変更を連絡しないといけないので、
この時期の農家さんは、特に天気予報を細かくチェックしています。
(ワタクシが経験している摘み子アルバイトの様子は、こちらから⇒みかん:アルバイト編① みかん:アルバイト編②

 

ちょっと横道にそれますが、皆さんご存知の通り農業は天候に大きく左右されます。
梅雨や酷暑、台風を乗り越え(八幡浜は台風被害があまりない土地ですが)
無事に収穫期を迎えても、まだまだ油断できません。

温度や湿度の高さが影響すると言われていますが、
主には収穫前の時期に雨の量が多いと、果実よりも果皮の方が早く成長する「浮皮」が発生します。
浮皮になったみかんは、傷みやすく味も落ち、商品価値が落ちてしまいます。
(生果ではなく加工用での出荷になり、金額に大きな差が出ます)

また、年明けに収穫期を迎える品種は、寒さが厳しくなる時期と重なるため
氷点下(品種によって違いますが、大体マイナス4~5度)まで気温が下がると
果実が凍り、苦みが発生する「す上がり」が発生することもあります。

 

一年かけて育てた成果が、たった数日でその価値を壊される。
それはそのまま、その年の収入が落ちることにもつながります。

一日早く収穫できていれば被害にあわずに済んだかもしれないので、
天気予報とにらめっこしながら、
雨が来る前に、寒波が来る前に、
可能な限りいい状態で一つでも多く収穫しておきたいところ。

農繁期の農家さんは、少しでも効率的に、スピーディーに、
ひとつでも多くの大切な果実ちゃんたちを無事に出荷できるよう、
頭も体もフル回転させながら作業しているんですね。

 

さて、話を戻しましょう。

収穫期、一番体力的にえらい作業(疲れる・大変な作業)はコンテナの運搬です。
みかんの入ったコンテナは、大体20キロ。₍₍ ◝(‘ω’◝) ⁾⁾

《何気に、かなりの急斜面具合(;^ω^)》

近場に数個運ぶだけなら女性でも対応できますが、問題はその量。

一日に100を超えるコンテナを
みかんの樹が覆い、尚且つ傾斜や段差がある園地の中を、
樹をよけ、足元に注意しながらモノラックやトラックまで運びます。(๑•̀ㅂ•́)و✧ググッ 

トラックへの積み替えの際には、いちいち荷台に乗り込んであげていたら時間がもったいないので、
自分の腰より上の荷台まで、重ねたコンテナを一気に積み込みます。
人によっては3コンテナ(=60キロ以上)を
いっぺんに目線の高さまで持ち上げて積み込むことも(ง°̀ロ°́)งムヒョ~~

自宅に持ち帰った後には、更にまたそれらを倉庫に移動させなければなりません。(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾ウウウ~~
これを、収穫期の数カ月の間、ほぼ毎日なのです。(〃゚д゚;Aホントニ、タイヘン!
そのため、こういった作業については、体力面で優れている男性が役割を担うことが多いです。

どんなに細身の方でも、体の使い方が上手なのか、軽々この作業をされちゃうんですよね~
上腕二頭筋の感じとか、背筋の伸びやかさとか、ついつい見惚れちゃ…ジュルッ(*´﹃`*)
・・・失礼しました。

ちなみにこの運搬作業、1965年頃までは天秤棒などを使っていました。
両側のほごにそれぞれ約15キロずつ柑橘を入れ、それを担いで一回一回人力で山から下ろしていたんですって。
高所にある園地だと、十数回行き来するだけで陽が落ちてしまう・・・(◎_◎;)

朝から日没前まで、山での収穫が終わったら、
トラックの荷台に高く積み上げられたコンテナいっぱいのみかんを傷つけないよう、
ゆっくり安全運転で戻ります。

倉庫にみかんを移し、ほっと一息かと思いきや、
収穫期の農家さんは、それで一日が終わりではありません。

収穫したみかんは、選果場に出す前に自宅倉庫で選別します。
大きさや表面の傷の有無、色形などをひとつひとつチェックし、
精品、二級果、加工等に分類。


選別作業は
全体の傷がチェックできるよう、みかんが回転しながら移動するローラーの上で、
延々と丸いオレンジ色を凝視します。

《説明しやすいように少な目のみかん。普段はもっといっぱいここに流れます》

ゴロゴロゴロゴロ、コロガルミカンヲミテイタラ、ナンダカキブンガワルクナッテキタヨ…・゚・(。✖д✖。)・゚・・゚・(。✖д✖。)・゚・

実はこの作業が一番地獄だ(;;゚;;ё;;゚;;)と漏らす方もいます。

収穫ができない雨の日に選果を行うことも多いですが、
晴天が続く日は、昼の収穫作業後、選果が夜中近くまで続くこともあるそうです。

選果場に出荷できる日時は農家さんごとに指定されているので、(大体3・4日に1回)
それに合わせて収穫・選果をこなし、
時には日中の出荷に合わせて収穫作業の合間に山を下りることもあります。

 

この時期は、正直家事を行うのも大変。

農家の奥さんが、農繁期に大変なことのひとつあげるのが、
ご飯づくりだとか。

お掃除は、2回を1回に減らしても死にはしませんが、
(私なら5回を1回でも平気かも。いや、8回に1回、10回に1か・・・。やめておきましょう(ฅΦωΦ)ฅ )
ご家族の体を支えるご飯は手を抜けませんもんね。

いまだによく聞かれる
「農家の奥さんって大変そう」というお声は、
こういう農繁期のイメージが強いからかもしれませんね。

実際には、農繁期以外でそれほど朝から晩までの作業が続くことは少なく、
今の若い世代の農家の奥さんは、昔に比べると
だいぶ自由度が上がったような気がするというお話もちらほら聞きます。(家庭・個人差はあります)

次回は、近年の若い農家さんにおける家内役割分担の傾向に触れてみましょう~~

今日のところはこの辺で。

 

❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
市内を回り始めて一年経った今でも、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出す発作は治まらず、気を抜くと目指していたところを通り過ぎる日々。最近は、自身の記憶能力への疑いを持ち始めた(;^_^A