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2019.05.20
みかん

定住支援員の「やわたはま・あれこれ」みかん編②(専作・複合)

こんにちは!
八幡浜市定住支援員のOです!

今日は奥深いみかんの世界のご紹介、第2弾です。第1弾はこちら

八幡浜には、温州みかん専作の農家さんと、様々な品種を育てる複合産地の農家さん、大きく分けて二つの農業形態があります。

 

まず一つ目、海岸沿いに多い温州みかん専作の農家さん。いろいろなみかんの品種がある中で、温州みかんだけ育てている農家さんです。

年間作業は、こんな感じです。(表は、ざっくりです)

温州みかんとは、一般的に皆さんが「みかん」と聞いて思い浮かべる、あれです。

《これ》

極早生(ごくわせ)、早生(わせ)など、若干の収穫時期のずれはありますが、
主に10月から12月中旬に収穫期を迎えます。中晩柑も含めた収穫時期の表はこちら

「専作」ということは、その年の収入を得るための果実が一気に収穫期を迎えるということ。

《山一面がオレンジ色に染まるほど実がなっています》

収穫は、ひとつひとつ手作業で行います。
山一面に広がる木々のみかんを、ひとつひとつ。

《みかんは必ず二度切り。》

とても家族だけでは対応できないので、収穫期には大勢の摘み子さんを確保することが必須となります。(人件費UP

…あまりの忙しさに、この時期の専作農家さんは、それはそれは鬼気迫るものがあるそうです(◎_◎;)
一年の生活費を、すべてみかんで賄わなければいけないので、それも無理のない所。
(収穫期の農家さんの日常については、次回記事にて)

その分、収穫が終わった1~3月には、少しゆっくりできる時間が持てるのも特徴。
農閑期と言えども、樹勢を回復するための液肥散布などやるべき作業はたくさんありますが、
段取りをつけて、まとまった長期休暇を取る方もいるようです。(おお、素敵(*’∀’人))

そして、専作地域の多くがブランド化に成功しており、
高水準の収入が期待できる点も大きなアピールポイントですね。
(毎年、東京市場でプライスリーダーとしての位置に君臨しておりますキリッヽ(•̀ω•́ )ゝ✧)

反対に考えうるデメリットと言えば、
人件費の割合が大きくなりがちであることと、
収穫期が集中しているため、台風などのダメージを受けるときは被害が大きくなるなど、
リスク分散がしにくい点でしょうか。

 

 

もう一つ、各種中晩柑も育てる複合産地の農家さん。

内陸部ではそれぞれの標高・陽当たり・水はけによっても適した品種が違うため、
農家さんは色んな地域に農地を持っていたりします。

中晩柑と言われるものには、様々な品種があります。
高級柑橘として人気の紅まどんなや甘平、イヨカン、清見、デコポン、せとか…。
いろんな種類を育てる分、ひとつひとつの作付面積は若干小規模となりますが、収穫や剪定の時期が少しずつずれ、
年間を通じて作業はコンスタントにあります。(こちらの表も、作業内容はざっくりです)

ただしその分、家族で賄えることが多く、代表的な農繁期である温州みかんの収穫時期も人件費は抑えられる傾向だそうです。

聞いた話によると、それぞれの代金が入る時期が異なるので、
通帳が「夏枯れ」しにくいんだとか。(お、リアルな話!これも大切╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !)

《サンテの色によっても、色づきに違いが出るそうです》

まとまった休みは専作農家さんに比べて取りにくい傾向のようですが、
例えば台風でみかんがダメージを受けたとしても、他の品種で挽回できるなど、
リスク分散が可能な点は複合農家さんの大きなメリット。
多様化する消費者のニーズを見据え、それに合った新品種にチャレンジしやすい傾向もあるかもしれません。

なにより、色んな味の柑橘が長い期間楽しめるので、それも格別なんだとか(*´u`*)。

 

こんな感じで、一言で柑橘農家と言っても、かなり違いがあります。
八幡浜には、新規就農を希望して来られる方も多いのですが、就農地を決める際には
「自分たちが今後どういった生活を送りたいか」
という点を考えて決める必要があります。

「夫婦の時間を大切にしたい」という方は
家族だけで成り立ちやすい複合産地でのチャレンジを選んだり、
「働くときにはがっつり働いて、休む時はしっかり休みたい」という方は
専作可能な地域への移住を選んだりしています。

 

ずっとこのブログでもお伝えしてきていますが、、
移住先でこれからご自身がどういった生活が送りたいか、何を大切にしたいのか、
その部分をしっかり持っておくことは、
「こんなはずじゃなかった」とならないためにやはりとても重要なこと。

そうは言っても、
八幡浜の中でもそれぞれの地区に異なる個性があったり
農家の形態でも違いがあったりすることは、
よそから来る方は知らない・わからない部分ですよね。

知らなければ、それについて考えることもできません。

皆さんに、考えていただけるきっかけになる情報を提供すること。
そんなことを考えながら、いつもつれづれとお話させていただいております。

お?今回は真面目に語り終わりました。こんな日もあるものですキリッ(๑•̀ㅂ•́)و✧
それでは今日はこの辺で。

 

※2021.12.2 一部文章を加筆修正しました。

❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
市内を回り始めて一年経った今でも、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出す発作は治まらず、気を抜くと目指していたところを通り過ぎる日々。最近は、自身の記憶能力への疑いを持ち始めた(;^_^A