***協力隊レポート*** 第2回シトラス講座に参加してきました!~その1~
愛媛県が青年農業者、女性農業者等を対象に開催しているシトラス講座
第1回目は座学で今年の傾向と対処方法、園地での剪定講習でした!
第2回目は
6月中旬、梅雨時期でしたが雨も降らず曇り空の中での開催となりました!
『摘果の講習』と『マルドリ園地の視察』です。
マルドリって…? それは次回の後半で(^^;)
まず前半の1時間は摘果の講習。
今回の場所は、真穴(まあな)みかんの産地、真穴地区です。
住所は八幡浜市真網代(まあじろ)。
国道378号線を下り、普通だったら通り過ぎてしまうような脇道から農道へ入りどんどん上がっていきます。
今回も山の上の方!
ですが、前回のシトラス講座で行った向灘(むかいなだ)とは山の傾斜が少し違いますね。
こっちの方が少し緩やかです(*^^*)
下に見えるのは『真網代くじらリハビリテーション病院』といって、リハビリや認知症ケア、療養入院の施設になります。
さて、先月の講座から約1ヶ月、
毎日出勤中にみる市役所のみかんもどんどん大きくなってきています。
今年は例年より10日くらい早い成長だそうです。
今年はオモテ年となっている木が多いようで、第一次生理落果で落ちかなった実が結構ついてます。
ですが、質の良いみかん、来年も同じようにみかんの花を咲かせるために…摘果という早めに実を取る作業を行います。
オモテ年とウラ年を繰り返すメカニズム、
木の養分の蓄積具合もありますが、植物ホルモン(ジベレリン、サイトカイニン)が大きく関係しているそうです。
実が付き過ぎている木の場合、早めにやる摘果として、樹冠(じゅかん)上部摘果といって
木の上の方の実を、わぁ~~っと全部とってしまう!というやり方があります。
この木の場合は、上から1/3くらい、全部実をとりました。
まだ直径2センチほどですが、取っていると、ほのかにみかんの香りがしてきます(*’ω’*)
また、今の時点でとる実としては、上の方を向いている実、枝の先端の方の実、
黄色く日焼けしている実、形が丸くない実、直射日光が当たる実…等あるようです。
日が当たるのはいいのかな~と思っていましたが、
果皮が荒く厚くなり、『瓤嚢』も厚くなり、美味しくないそうです。
さて、この漢字、皆さん読めますか?
昨年の冬にJA西宇和がやっていたキャンペーンのお題だった 瓤嚢
(12個で約10万円のみかんが当たる!と、ちょっと話題になりました(^^)/)
「じょうのう」と言って、みかんの薄皮、果肉が入っている袋の事です。
摘果ですが、若手の農家さんに聞いたところ、感覚でとっているそうです…
何百以上も木がある中で、1つ1つ考えながら取っていたら摘果時期が終わってしまいますよね(^^;)
やはり小さい頃から手伝って、見てきているという経験が役に立っているんですね。
新たに就農される方は、そこら辺の経験というか感覚を身につけるまでが大変かと思いますが、
すくすくと育っていくみかんを見ていると頑張れるんでしょうね♪
また、葉っぱの数を数える!という作業も行いました。
1つのみかんに最低限必要な葉の枚数があるので、、、(新旧あわせて25~30枚)
この枝に何枚の葉っぱがあって、何個実がついているか
皆さん、お分かりになりますか?
これもパッと見で葉の数が分かってくるようです(・□・;)
この持たれている枝、手前に伸びてる新芽も含め140枚、そして14個の赤ちゃんみかんがついています。
10枚に1個の割合ですね。
最初の摘果の時は10~15枚で1個という割合で残っていればいいので、今の時点ではこれで大丈夫とのこと。
この後、晩夏からの仕上摘果の時に適正な実の数にしていくそうです。
温州みかん以外の柑橘だと、葉の大きさにバラつきがあるので、
樹冠容積(木の大きさ)当たりの適正着果量を計算するのが一般的だそうです。
薬剤の種類・調合・計算、葉っぱからの水分蒸発量の計算等、柑橘栽培って意外と数学や化学の世界なんですね( ..)φメモメモ
そういえば、摘果した後のちっちゃいみかん
職場に戻って切ってみたら…もう小さい果肉もできていました!
可愛いですね~♪
さて、この後はマルドリ園地へ…マルドリってなんや~
<八幡浜市地域おこし協力隊>
平成27年度から制度を導入して2018年5月末現在で延べ7人の隊員が着任しています。
私もその一人…大分県大分市出身、2017年9月に協力隊として東京から八幡浜に移住し、活動しています。
田舎でのんびりしたかったのですが、車がないので街暮らし(^^;)
市街地だと車がなくても余裕で生活ができる、それが『やわたはま』の特徴のひとつ!
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