定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~日土東地区編④
こんにちは!定住支援員のOです☆
日土東地区編vol.4の今回は、皆さんの人柄について掘り下げてみたいと思います。
まず、一見地味ですが実はすんごいところ。
日土東の道路には、ゴミが落ちていません。(✿´ ꒳ ` )
(もちろん、他の八幡浜市内でもほとんど見かけませんが、日土東は群を抜いている気がします)
都会ではよくありがちな、回収箱から漏れたであろうプラスチックごみや得体のしれない生ごみは言うに及ばず、
草刈り後の草でさえきちんと道路から掃き除かれます。
日常だけでなく、地域行事をした際の段取りと片付けも手早く完璧。
盆踊りのやぐらは、あれよあれよという間に取り壊され、あっという間に撤収が完了します。
役員の人だけでなく、参加していた方も当たり前に片づけに参加し、それが特に何の指示を出さずともみんな段取りがわかっていてスムーズに進みます。
2018年の豪雨災害の際には、地区内のあらゆる個所で土砂崩れが起き、生活道が何か所もふさがったりしたのですが、小規模なものについては、行政の対応を待つことなく自分たちであっという間に除去してしまいました。(もちろん、人力で無理な大規模なものについては後日の行政の対応にゆだねることになりました)
そんな感じで日土東では、何でも自分たちで動くということが根付いていて、大人も子供も男も女も違いはありません。地力が強い人が多い、ほれぼれする所です。(◍´͈ꈊ`͈◍)
あ、でも危険な作業は絶対に女性にはさせませんよ。
どんだけおじいちゃんでも、そこは真のフェミニスト٩(•̤̀ᵕ•̤́๑)
やりたがりの無知なワタクシが危ないことをしそうになっていたら、そっと代わってくれます。
女性もそこはわかっていて、決して強がらず、かといって甘えの気持ちではなく、力仕事は男性にお任せして頼ろうという自然な役割分担ができているように思います。(あ、そうか、こうやってうまく男性を掌の上で転が・・・オットˉ̞̭ ( ›◡ु‹ ) ˄̻ ̊)
市内の他地区からは、昔からこんな風に言われていたとか。
「嫁は、日土東から迎えよ」(気配りの出来る働き者の嫁さんが来るから)
「日土東には、嫁に出すな」(男性がきっちりできることが多くて、求められることが多くて大変だから)
ほほう( ☆•̀ω•́)つ
そんなこと言いつつ、今も昔もイケメンが多い(←これ重要)日土東には、よそから来た若い綺麗なお母さんたちも沢山います。
Vol.1でも触れましたが、通学等に不便を感じることもある日土東。定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~日土東地区編①
結婚を境に、将来の子供さんのことを考えて地区から出る人も、やはりいます。
そんな中、学校の行事ごとのフォローをしあったり、都合が悪いお母さんの子供さんを一緒に迎えに行ってあげたり、日土東のお母さんたちはお互いに助け合いながら子育てをしています。
だから子供たちは、よそのお母さんもお父さんもよく知っています。
お隣近所のワタクシに対しても、いつも元気に手を振って話しかけてくれます。
色んな大人と触れ合いながら成長していけるのも、田舎での子育ての良さのひとつ。ここでは、行事の時に自分から率先してお手伝いできる、様々な学びを身に着けた子供たちがすくすく素直に育っています。
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さてここからあとは、日土東に移住して以来地域の方と積み重ねた、何気ない(でも印象深い)会話を。
日向ぼっこしながら道路脇でお話しているおばあちゃんたち。
「こんにちは~~」
「おお、なにしよりますの?」
「ちょっと日土東がきれいに見渡せるとこ探しよんです。この先行ったら、多分見えるかな思て」
「うんうん、よう見えらいね。(道路からだと)杉が邪魔かもしれんけん、うちんとこ入ってみたらええわ」
「かまんのですか?ほいたら、おばあちゃん帰るときに一緒に行かしてください」
そんなこんなで、日向ぼっこに参加してしばし井戸端おしゃべり。道沿いの花を眺めながら、ほこほこ、ゆったりとした時間が流れていきます。
暫くすると、腰かけていた手押し車からゆるゆる立ち上がる一人の無口なおばあちゃん。
「ん?どないしました?どっか行きますか?」
ゴソゴソ
「ん。お食べんさい。」
腰掛部分からおもむろに出てきたのは、大判焼き。
「お尻の下に敷いとったけど、おならはしとらんけ、大丈夫よ」
・・・・・爆!おばあちゃん、真面目な顔で目だけはニヤリとしてぽつりと!笑笑笑◖ฺ|⌯˃̶₎₃₍˂̶ ॣ|◗·˳♪⁎˚♫ブフーーーーッ!!
また別のところでは、
「よう、今キジ鍋しよるんよ。食べに来(こ)んかな」
「飲みよるけん、来(き)んさい」(みなさまのお陰で、生き長らえております)
「元気にしよるかな。痩せたんやないの」(いえ、お陰様で太りました)
「野菜無いなったら、(畑から)勝手に採っていってええけんね」(さすがにそれはハードルが高いです)
竹で作った、ワタクシのフルネーム表札(推定50㎝)をおもむろに差し出し
「ん」(じいちゃん、なんちゅういたずらっ子な顔して持ってきよんですか)
「うちの庭に咲いた情熱の赤いバラだよ。愛を(ププッ)こめて…♡」(おっちゃん、笑いがこらえれてないやん)
「これ、なんですか、ピカピカですね」
「(え?)玉虫やで(見たことないんかいな、まじかいな)写真撮っとくかな?ほぅれ、ほれ、頭に止まったで(この子、虫から珍しがられとるが)」(むっちゃ心の声出てますよ、みなさん)
「これこれしようと思とんですけど、協力してもらえんですか?」
「お、まかしとき。心配いらん」(まだ詳しいことこれから説明するのに…結構面倒かけるんよ?時間も取って貰わんといかんなるんよ?……ありがとう!)
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あんまりもろたもろたは言われんのですが、(つまりは、あげたことを大っぴらに言われたくないのが慎ましい伊予の美徳)本当にたくさんのモノを頂いております。
おすそ分けだったり、
気にかけてくれる心だったり、
手伝ってくれる手だったり。
自分自身、移住してこれほど恵まれたことに、本当に感謝しかありません。
でも、移住したすべての人がそこでうまくいくわけではありません。
生活環境が合わなかったり、風土が合わなかったり、人と合わなかったり。
それは、移住者の人においても迎える地域においても、とても残念なこと。
だからこそ、
これからの生き方で自分が何を大事にしたいのか。
共に生きる家族にとって重要なことは何か。
地域とどういう関わり方をしたいのか。
1人でのんびり暮らしたいのか。
それが叶う場所なのか。
そういうことを頭の片隅に置いたうえで、移住先を考えていくと、後悔の少ない未来が選べるのではないかなと思います。是非素敵な移住先を!願わくばそれが八幡浜でありますように☆
それでは、今日はこの辺で。
❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
最近の悩みは、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出して位置がなかなか掴めない事(^_^;)