こんにちは。
私は、八幡浜で暮らす、みかん農家(複合農家)の夫と一緒に生活しています。
前回の記事では、地域おこし協力隊としての働き方についてお話しました。
今回は
「農業をしている家族の一員として、どう関わっているのか」について
“我が家の場合”のスタイルについてお話したいと思います。
🌱 農業一本ではない、という選択
夫婦で暮らしの話をする中で、よく出てきたのが
「万が一、みかんが収穫できなかったら収入をどう確保する?」ということ。
災害、病害、価格の暴落…。
農業は、どうしても自然や社会情勢の影響を大きく受けます。
地域のご年配の方々から
「昔、みかんの価格が暴落して、生活が本当に大変だった。売るよりも捨てた方がマシやった。」
という話もよく聞きます。
今は比較的、みかんも良い価格で取引されており、当時に比べると暮らしは安定しています。
でもその一方で、
「またいつ状況が変わるかは分からない」
そんな現実を、皆さん経験として知っています。
だからこそ、私たちも
“もしもの時”を考えた暮らし方を選ぶ必要があると感じました。
💭 正直な気持ち
正直に言うと、
結婚して移住し、農業を生業とする家族の一員になることに、
不安がなかったわけではありません。
農業の経験もなく、
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自分に何ができるんだろう
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本当に支えになれるのかな
そんな気持ちを抱えていました。
だから最初から、
「がっつり農業をやろう」とは考えませんでした。
自分にできること、できないことを整理しながら、
無理のない関わり方を選ぶことにしました。
🕰 私の働き方と、農作業との距離感
わが家は、
**温州みかんだけでなく、中晩柑類も育てる「複合農家」**です。
(祖父母も健在なので、農業全体を家族みんなで営んでいる状態です。)
そのため、
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収穫時期が一度きりではない
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年間を通して作業の波がある
という特徴があります。
(※「専作農家」と「複合農家」の違いについては、
こちらの記事で紹介されています▶ 専作農家と複合農家の違い)
おおまかなスケジュールは、こんな感じです。
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温州みかん(早生など):10月〜12月
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晩柑類(デコポン・清見・せとかなど):1月〜3月
私は普段、平日はパートタイムで働いています。
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平日:仕事+家事が中心
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土日:収穫や選果の手伝いに入ることが多い
✅ 自分たちに合った関わり方でいい
農業への関わり方に正解はありません。
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どこまで農業に関わるか
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それぞれの仕事や得意なこと
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子育てや暮らしとのバランス
家庭ごとにベストなスタイルは違うもの。
私たちは、無理せず、共倒れせず、できる形で支え合うことを大切にしています。
📝 おわりに
農業がある暮らしでも、「こうあるべき」に縛られすぎないこと。
状況に合わせて関わり方を見直しながら、進んでいけたらと思っています。
これからも、家族で支え合いながら、農業と暮らしを両立していきたいです。
📣 次回予告
次回は、
**みかん農家の家族として過ごす「農繁期のリアルな1日」**をご紹介したいと思います。
朝から夜まで、仕事・家事・農作業がどう重なっていくのか。
「正直、ここはしんどい…」と感じる瞬間も含めて、
ありのままを書いてみる予定です。乞うご期待。
❁八幡浜市地域おこし協力隊 移住支援員❁
2023年4月に着任。結婚を機に八幡浜に移住してきました。
人の温かさに触れながら、忙しいながらも充実した毎日を送っています。
新鮮な魚とおいしいみかんが食べれる町。それが八幡浜。来て見て食べてみてください。
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