定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~千丈地区編④
定住支援員のOです!
さて、今日は千丈地区のご紹介vol.4!千丈地区のご紹介は、一旦ここで終了です(^ ^)
今回は、国道挟んで南側、郷(ごう)という地域の絶景ポイントのご紹介。
行ってみましょう!(๑•̀ㅂ•́)و✧
教えて頂いた道を通ってたどり着いたのは、ここ。
うん、確かにいいポイントですね♪しっかり地区が一望できます!
でも、この素晴らしい景色以上に、
この場所をご紹介いただいた理由が、これ。
何だと思いますか?
これは、八幡浜の柑橘の根っこを支える大事な大事な施設。
南予用水(なんよようすい)
昭和42年。
この年の夏は、2カ月にもわたって雨が降らず、来る日も来る日も暑い日が続きました。
川は干上がり、井戸は枯れ、上水道でさえ食事時だけの時間給水に制限されるほど。
その頃灌漑施設もなかった南予のみかんは、深刻な打撃を受けました。
今年の果実がダメになるのは、もう覚悟した。
だが、このままでは10年15年かけてやっと育った樹体までもが死んでしまう。
農家の皆さんは、必死に水を求めて東奔西走しました。
しかし、結局3カ月にもわたった大干ばつによって多くの木々が枯死寸前にまで追いやられ、その後遺症が長く続いたのです。
こんな被害がもう二度と起こらないように。
切実な農家の皆さんの声が行政を動かし、昭和49年、国営南予用水事業がスタートしました。
宇和島市から旧三崎町まで、幹線水路97.6㌔。
その受益面積7,200ha。受益人口約17万人にも上る、壮大なプロジェクトです。
この事業により、野村ダムと水路を建設し、農業用水や飲料水が不足しがちな宇和海沿岸の地域に安定的に供給できるようになったのです。
これにより、干ばつの危機は回避されました。
スプリンクラーによる自動灌水が行なわれた地域では、毎日の水運搬と手灌水作業という重労働から解放された女性と高齢者に特に喜ばれたそうです。
南予のミカン産業を支える南予用水。
その、命をつなぐ場所のひとつが、ここなんです。
耳を澄ますと、水の音が聞こえています。
町を隔てた向こうの山の斜面には、大きなパイプが見えます。
この場所からあそこまで、命のしずくが流れ、そこから更に次につながり、また次につながり、ここからは見えない場所までずっと続いています。
また、素敵な場所に立たせていただきました。
やわたはま、おもしろし。
追伸
vol.2https://yawatahama-iju.com/news/1709/ で迷いかけた(あ、バレました)時に見つけた施設。
全て、繋がりますね(^ ^)
❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。
3年の任期満了後、定住支援員として活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、
移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
最近の悩みは、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出して位置がなかなか掴めない事(^_^;)