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2021.06.28
川上地区

定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~祭り編:川名津の柱松②

皆さんこんにちは!八幡浜市定住支援員のOです★(´▽`)/

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、新しいイベントだけでなく、古くから地域の宝として受け継がれてきた伝統行事も中止となることが多い昨今。八幡浜でも、多くのお祭りが中止になっています。

そこで、コロナ前に開催されていた市内の様々なお祭りを、写真とともにお届けしていく「八幡浜・祭りシリーズ」☆(*屮°∀°*)屮

今日は川名津の柱松のご紹介、第2弾をお届けしてまいります!(第1弾はこちらから)
※2020年、2021年は開催中止。写真は、2016~2019年の写真を使用しています。
※川名津の柱松は早朝から深夜まで長時間にわたり、私もまだすべては体験できていません。私自身が直接見れていない部分については、市広報写真や地元の方のお話を聞いて今回記事をまとめさせていただきました。予めご了承ください。

 

さて、無事に柱が立ち上がり、夜は川名津神楽(※1)の奉納です。

夜19時過ぎ頃から始まる神楽は、30以上の演目からなり、6時間の長丁場にわたって披露されます。

特設舞台の周りは、夜になってもこの観衆。

途中、小学校児童によるこども神楽やお菓子まきなども挟み、演目は続きます。

この一見鬼のように見える登場者は、「ダイバン」。この神楽における重要な役どころです。

いくつかの型を舞った後、ダイバンは舞台周りの観客をじろっじろっと見定めるように目線を送り、「回す」子供を探し始めます。ダイバンに抱えられぐるぐる回されると、子供が健康にすくすく育ち、幸せになれるんだとか。

親御さんの手を離れ、きょとんとした表情で回される子もいれば、ダイバンの見た目の怖さに顔を真っ赤にしてぎゃんぎゃん泣く子も。˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚ウギャー

周りの観客たちはそれを見て、
「あれ○○さんちの孫なんやと」
「○○くん、大きなったのぅ」
「大泣きしよるねぇ(笑)」
など、手をたたいて歓声を上げます。

 

ちなみに、子供の後で大人もダイバンに回してもらうことはありますが、大人に対してはダイバン役のおじさまもグッと本気を出してくるので、回転速度は速く、回された後は足元がふらふらおぼつかない人も~≡ ((+o+)))。。

そんなこんなで様々な演目が続きながら、老若男女、熱を帯びたまま真夜中のクライマックスを迎えます。

 

時計の針が0時を過ぎ、いよいよ1日目の最後、御柱松登り。

・・・・・これを、登るんですって(;^_^A

ロープで固定しただけ…。22m…。手作りのはしご…。
高所恐怖症には耐えられない失神要素がたっぷりで、登りを想像しただけでお尻がもぞもぞしてきます(。´✚ฺω✚ฺ`。)

そんな心配をよそに、ダイバンは火のついた2mほどの松明を背中に背負い、しなる手作りのはしごを一歩一歩確実に頂上を目指して進みます。

調べてみたところ、柱松に登るという行為には、祓われた厄をダイバンが柱に登り昇華させ、あの世(天)へ祓い捨てるという意味合いもあるようです。(※2)

柱の頂上に到達したら、神事の間ずっと頂上に飾られていたショウジョウさまと呼ばれる菅原道真公に見立てた人形を四方にかざし、松明、ショウジョウさまなどを投げ落とします。

《昼間に撮った頂上の様子。こんな感じで飾られています》

 

これらの高所でのお務めが終われば、ダイバンもやっと地上への帰路に。
地上に戻る時には、四方あるうちの東方向の綱に足を絡め、手を放し、逆さになり、バンザイをしながら降りてきます。

・・・・・あまりの怖さに一息でさらっとお伝えしましたが、最後の最後にトンデモナイ恐ろしイベント。
(ノ;இAஇ;)ノコヮ!!コワッ!!コワァァァァァ!!

 

 

神楽の演目の一つであるこの柱松登り。

今でこそ、舞台の照明や周りの家々の窓明かりのおかげで頂上にも光が届いていますが、おそらく昔は地上で焚かれるかがり火とダイバン自身が掲げた松明が唯一の光源。

吸い込まれそうな漆黒の夜空がどこまでも広がる中、体を逆さまにし、道しるべとなる一本の綱に全身を預け、厄を払い捨てた闇から僅かに光る地上の光を目指して降りるその行程は、ひょっとすると生まれ変わりのような意味合いも持つものだったのかもしれません。(個人の勝手な解釈です)

 

ダイバンが無事に地上に戻れば、1日目の行程は終了。
興奮冷めやらぬなか、川上の夜は更けていきます・・・。

 

さて、次回は川名津柱松の2日目の様子をお伝えしていきたいところですが、実はワタクシ、2日目をまだ全く見たことがありません。

早朝からの唐獅子・牛鬼・五ツ鹿や小学生の神輿の練り歩きに始まり、
夕方、奉納される神輿を牛鬼が邪魔して激しくぶつかりあう神幸祭、
そして家々の隙間、僅かな空間を狙って一気に倒される柱松倒し。

などなど、見どころ盛りだくさんの様子なので、2日目の様子については、今後コロナの状況が落ち着き、実際に体験できたときにしっかりご紹介させていただきたいと思います!その際には、今回書ききれなかった地元住民の柱松の楽しみ方や、出店の様子、裏方で活躍する女性陣のお話なども合わせてご紹介しますね(*´∀`*)人(*´∀`*)

 

ということで、中途半端ですが川名津柱松のご紹介はいったん終了。また続きはいつの日か。

 

※1 川名津神楽
愛媛県無形文化財に指定されているこの神楽は、柱松神事で舞われ始めたものが起こりと言われており、途中断絶していたものの1926年に再興されました。現在では1994年に結成された川名津神楽保存会により、柱松神事の際だけでなく地域の祭りなどでも舞われ、大島地区の秋祭りでも奉納されています。

※2 学術的に、他説がある可能性もあります。
八幡浜市史によると川名津神楽は出雲系の神楽で、31の演目から成り立ちます。(演目数の数え方にも諸説あり、現在行われていない演目もあります)
演目には「山ノ内」「鎮火」「岩戸開」「四天の舞」「大蛇退治」などが連なり、それぞれの演目の意味を調べてみるのも楽しいかもしれません。

 

❁定住支援員・O❁

八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
地図を読むことは得意だが、その地図情報が留まることがなく軽やかに頭を滑り落ち、行ったことがある場所でも危うさを感じる日常。自身の記憶への信頼感はここ数年でほぼゼロと化した(ヾノ・x・`) とはいえ、何度でも初めての感動を味わえるのでそれはそれでOKだと悟りの境地に近づいている。