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2020.10.16
真穴地区

定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~真穴地区編⑥

こんにちは!定住支援員のOです!

さて、前回途中で終わっていた神明神社(しんめいじんじゃ)への道!早速続きをお知らせしてまいりますよε=ε=ε=(●’▽’)ノ。
前回の様子はこちら

 

福高寺の優しいお母さんに励まされ、心のエネルギー満タン★
いざ行かん、高くそびえる神明神社!

真穴地区の中でも、穴井(あない)という集落にあるこの神社。
なんだか、戦国時代とかを時代設定にした、ファンタジー系の漫画によく出てきそうな立地ですよね!!ワクワク✩⚫꒳⚫✩
大体こういうシチュエーションの神社仏閣で、妖の罠にかかって主人公が危機に陥ったり、新たな奥義を身につけたりするんです~~

 

さて、わくわくファンタジー脳が発現中ですが、さっそく住宅地の小道を山に向かって曲がって、神社への道を進みます。

遠目に見た感じ、麓からまっすぐ階段が伸びているのかと思ったのですが、ある程度の標高までくねくねと上がっていくようですね。
確かにこれなら、直線の階段よりも足への負担は少ないです!ヤッタ(о´∀`о)

ちょっと進むと、くねくねした道に沿うように階段が始まりました。

いよいよ来たな階段ゾーン……もってくれよ、私の脚よ…( ー`дー´)

 

《イノシシかな?掘り起こされてふかふかしている土》

確かに、公民館の方にご心配頂いた通り、イノシシが出没している痕跡があります。
気を引き締めて参りましょう。

上がり始めて数分後。鳥居が見えてきました。

予想では、この鳥居の向こうから拝殿まで、まっすぐ階段が上がっているはずです。
ここまでの道のりは、少し足場の悪いところはあったものの、まったく疲れず来れています。

 

・・・・・いよいよだ。どんな膝殺しの階段が待っているのか…いよいよだ・・・((;゚Д゚))ドキドキ
いざっ!!クルリッ

《ずら~~~~》

 

 

・・・あらやだ♡走馬灯見えてきちゃったヽ(*゜ω。)ノ
コノ、ヒカリハ、テンゴクヘノ、ミチシルベ?アタイ、オウギ、ミニツケチャウ??

 

ちょっと逃避行しそうな思考回路になりましたが、立て直してまいりましょう。

どんなに険しい道のりも、小さな一歩から!
先を考える前に、今この瞬間の脚の動きに全集中!

期せずして某大人気アニメをモチーフにした人生訓みたいなことを考えて始めております。
精神へのダメージが疑わしい状況ですが、脚はとにかく進めます。

 

階段の両側には季節の草花が咲き、それらを愛でながら一歩一歩上っていると、だんだん気持ちも回復してきました。

途中、階段から山中に向けて細道が抜けています。

《こういうところには、決して一人で入ってはいけません。妖の罠はないかもしれませんが、野生動物との遭遇や滑落の危険がありますからね》

 

中腹まで来て一息つき、振り返ると、真穴が全国に誇る高品質・真穴みかんの育つ段々畑が。

八幡浜の柑橘の歴史は、1886年に日土村で夏柑の栽培が始まったことに幕を開けます。

機械も無かったころから、
柑橘栽培に適した山々を人力で切り開き、
一つ一つ石垣を積み上げ、
山頂まで開墾された段々畑。

整然と並ぶ園地はいつ見ても美しく、先人たち、そして今を生きる農家さんの息吹をまざまざと感じる風景。感嘆とともに、畏怖さえ覚えます。

 

さて、拝殿まであと少し。

《私の疲れを表すかのように、写真さえ靄がかかります(;^_^A ご、後光が》

 

 

そしてついに。
やった!到着!!!*。ヾ(。>v<。)ノ゙*。ウヒョヒョヒョyホhヒョ

鳥居から、ワタクシの腹時計で6分くらい??(いつものごとくあてになりませんが(;^_^A)
思っていたよりは、楽に上れました。

後で聞いた話によると、昔は中学校の授業で、ここまで体力づくりのために走って上っていたとか。
す、すごい…!ひょっとすると真穴っ子はみんな奥義取得者なのか…!

 

拝殿前からの景色が、こちら↓

真穴地区にある穴井(あない)真網代(まあじろ)のうち、穴井集落を一望でき、遠くはお隣の伊方町・佐田岬まではっきり見えます。(尾根に風力発電機が並んでいるところが佐田岬)

おお、いい眺望!(人◕ω◕)

 

地元の皆さんは、神明神社のことを大神宮様と呼んでいるそうです。

 

神様の目線から(?)みた景色がこちら

集落全体をしっかり見渡して、守ってくださっているような感じですね(´。•ㅅ•。`)

 

この拝殿前では、今も長命を祈願する伊勢踊りが地元の方々によって伝承されているそうです。

《麓にあった説明看板》

 

一説によると日本全国8万社ほどある神社のうち、常駐する神職さんがいるのはおよそ1万。ほとんどの神社には常駐神職さんがいない状況なんだそうです。

私が今まで八幡浜の各集落で参拝させていただいた大小さまざまな神社も、ほどんどが神職さんのいない神社。それでも、古くから地域に根差した神社は、地元の方によって大事に掃除・維持・管理されており、たとえ古い箇所があってもその風情は損なわれません。古くから大切に受け継いできているので、地元の方もどこか誇らしそうに紹介してくれます。
神域ということに加え、この地を守ってきた大勢の方の思いを感じられるからこそ、大きく絢爛豪華な神社に参拝した時とはまた違う、穏やかな気持ちになれるのかなぁと感じる今日この頃です。

 

さて、神様へのご挨拶も済ませて元気もさらに回復したので、帰りましょう!
・・・・・この階段を降りて彡(-ω-;)彡ヒュー

 

降りた後は、お言葉に甘えて(図々しくも)福高寺さんでおいしいお茶を頂きました。

徒然に、いろんなお話を伺います。
福高寺が300年以上この地にあること。
古くは銀行などもあり、とても栄えていたこと。
柑橘農家さんの多い真穴では、これから年末にかけて慌ただしくなること。(取材日:10月中旬)
境内からは、大島や佐田岬が対岸に見え、海がまるで自分だけの池や湖のように借景出来ること

 

この日はほかにも、様々な方とお話しする機会があったのですが、
こちらがきちんとご挨拶して(←これは当然必須)
礼儀をもって接すれば、こちらが予想する以上にフレンドリーに
対応してくれることが多い印象の真穴。

とっても温かい気持ちになれる地区です。

ご親切に頂いたお茶と多くの出会いに感謝しつつ、真穴を後にした秋の日でした。

 

《ご注意》
今回の神明神社への道中には、イノシシ除けのため柵が設置されています。私は予め地元の方にお声掛けして上らせていただき、通行後には都度しっかり施錠をしています。状況が変わることもあるかもしれませんので、地域外の方が参拝される際には、公民館など地元の方に一声かけてください。

 

❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。
3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた
「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
市内を回り始めてだいぶ経つが、油断すると八幡浜の地図が頭から抜け落ちる症状は加速しており、
違う道を曲がってしまって、そこで新たな八幡浜の素敵ポイントを発見するというミラクルに日々支えられている。(;´∀`)