定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~神山地区編④
こんにちは!定住支援員のOです。
今日は神山地区のご紹介vol.4~♪
前回までの記事でお伝えしてきた通り、
市内中心部のベッドタウンとしてお勤めの子育て世代の方も過ごしやすい環境の神山地区。
実は、とっても古い歴史を持っている地区なのです。
地区内の「矢野」という地名は、実は平安時代初期にはすでにあったそうで。
現八幡浜市の殆どと大洲市平野町、西予市三瓶町の一部、
そして伊方町まで含む広大な範囲が矢野郷といわれていたそうです。(八幡浜市誌より)
その、「矢野」が残り、八幡浜の中では最も古くからある地名なんだそうです。
この社の中に
国の重要文化財になっている三体の仏像があります。
平安末期に作られたとみられる像は、もとは五尊仏。
1600年代中ごろに保存のためお隣の市、宇和島に運ばれ、
明治維新ののちに、三尊仏のみ返還されたとのことです。
残りの2体は今、奈良国立博物館に所蔵されており、
現在の保管場所は異なれど、平安時代につくられた五尊仏としては
全国で唯一現存しているものだとされています。
また、地区内に残る元城(もとじょう)団地という地名。
今はこんな感じの新興住宅地になっていますが、
その昔は元城というお城があったところなんだそうです。
周囲には他にも
今城、新城、天神山城、周治ヶ丘城という数々の城跡が残り、
見張り台があったところは現在も陣ヶ森という地名が残っているなど、
歴史を感じさせます。
≪八幡浜市誌より抜粋≫
フム。
私も古のお城からの眺めを疑似体験すべく、
地域の方に教えて頂いた絶景ポイント(お城跡とは異なります)まで
上がってみることにしました。(撮影時期:6月下旬)
大通りを中心として、家々が軒を連ねているのがよくわかります。
神山地区の中では農家さんが少なくなっているとはいえ、そこはやはり柑橘王国・八幡浜。
ここにもやっぱり園地は広がります。
そうこうしているうちに、教えて頂いた絶景ポイントにたどり着きました。
昔の人は、こういう場所から、船の往来をチェックして敵の侵攻に備えていたんでしょうか。
確かに、異なる山々が近くにいくつもあるのに、山の中腹ポイントからでもほぼ180度、遠くの街並みまで見渡せます。
見張り台やお城を構えていたのも、なんだか納得。
狼煙って、実際にどの位見えてたもんなんだろうと思っていたのですが、
ここなら手前の山はもちろん、奥の山であがる狼煙もよく見えたろうと思います。
そういう立地だったからこそ、昔から人が集まっていたんですね。
その土地の形状が、町の成り立ちを物語る。
今日は、そんな当たり前だけど忘れがちなことを学ばせてもらった気がしました~!
ここは地区中心部の公民館から車で走って5~6分の場所。
はぁ~、住宅地からa few minutesで歴史に思いをはせられるなんて、八幡浜、やっぱりコンパクト♪
さて、今日はこの辺で
❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。
3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、
移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、
あっちこっちに出没。
最近の悩みは、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出して位置がなかなか掴めない事(^_^;)