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2018.05.25
真穴地区

定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~真穴地区編③

八幡浜市定住支援員のOです☆
引き続き、真穴地区のご紹介vol.3です。

今日は、先人のお話。
真穴地区の公民館で、貴重な本を頂きました(^ ^)

 

「北針(きたばり)」大野芳著

 

大正2年、真網代の小さな入り江から、小さな小さな漁船「打瀬船」でアメリカ大陸を目指して15名の男たちが旅立ちました。

当時の真穴地区は、養蚕業による収入が年々頭打ちになり、現在地域の主産業である柑橘は導入して間がなく、まだ収入源として安定していませんでした。

そんな中、男たちは、アメリカでの一獲千金を夢見ました。

ただ、当時アメリカでは日本人排斥運動が高まりつつある時代。(勤勉に昼夜を問わず働く日本人によって、アメリカ国民の働く機会が奪われるという危機感から起こった運動のようです)

正規ルートで入国することがかなわず、男たちは、自らの命と、故郷で彼らを待つ家族の命運を小さな帆船に預け、危険な大海に臨んだのです。

≪八幡浜市役所ロビーにある打瀬船の模型≫

 

幾多の困難を乗り越え、58日後にアメリカ沿岸部に到着したのですが、密航者として日本へ強制送還されることとなりました。

真穴の歴史がギュッと詰まった、先人たちの息遣いまで聞こえるような、読み応えのある一冊でした!(*≧ω≦*)

充分な装備もない時代、ただ北針(磁石)だけを頼りに航海に乗り出した男たちの開拓者精神・チャレンジ精神。

公民館で色々なお話を伺っている最中も、
「自分たちの手で地域を守る。創り出す」
そんな、地域の未来を指す北針が、おひとりおひとりの胸の中にある地域なのだなぁと、感じました∗•*¨*⸜(´ ˘ `∗)⸝*¨*•∗

詳細は、こちらもどうぞ

八幡浜市役所HP

それでは今日はこの辺で。

 

❁定住支援員・O❁

八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。
3年の任期満了後、定住支援員として活動中。
同じ市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
最近の悩みは、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出して位置がなかなか掴めない事(^_^;)