定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~真穴地区編①
八幡浜市定住支援員のOです!
平成30年4月から活動を始め、現在は市内17ある各地域の公民館を周って、地域のお話を聞いています。
それまでと全く違う風土や環境、風習の中に飛び込むのが、「移住」
八幡浜の中でも、各地域によって少しずつ異なる特色があります。
せっかく八幡浜を選んで移住してこられた方が、
「えっ?こんなはずじゃなかった」と思うことが少しでも無くなるよう、
地域の習慣や日常、地域住民となった時に期待されることなどを、
ちょっとずつですが、お伝えしていければと思っています。
さて、今回の投稿は
「真穴(まあな)地区」
みかんが有名な愛媛の中でも、八幡浜産のみかんはトップブランド。その中でも、1、2を争う高品質のみかんを生み出し続けているのがこの真穴地区です。
地域に向かう道は、片側一車線の広い道。
八幡浜は、愛媛11市の中で面積が最小なので、結構狭い道が多いんですが、ほとんど離合の心配をすることなく、市街地から約25分で地区まで行けます。
綺麗な海に時折目をやりながら地区に向かっていると、反対側の道路脇にすぐ段々畑が見えてきます。
ん??なんでしょう、これ。
防風林でしょうか。
公民館の方に聞いた話によると、これは「防風垣」
コノテガシワという常緑高木を、きれいに刈り込んで、園地を守るように設けています。
海岸線に面したこの地域は、夏場は台風、冬場は強い北風が吹くため、大切なみかんを守るためにとっても大事な役割を担っている垣なんです。
この刈込作業、現在は草刈り機などで行ないますが、昔は一本一本鎌で行なっていたとか。
これだけの本数の管理は、機械を使う現在でもとっても重労働ですね。
海とみかん山の距離が、とても近い場所です。
段々畑は、丁寧に積み上げられた石垣で形成されています。
八幡浜市内では各所で石垣を見られるんですが、素人目の私から見ても、各地域で積み方が違っています。
真穴のは、こんな感じ。
う~~~ん、壮観!!
「空からの太陽」
「海から反射する太陽」
「段々畑の石垣から反射する太陽」
この3つの太陽を浴びて、八幡浜では国内有数の美味しいみかんが育つのです。
真穴地区で柑橘栽培が導入されたのが明治24年と言われています。
その時代から少しずつ積み上げられ、補修されてきた石垣が、今の真穴の柑橘を支えているんですね!
見ていると、自然と背筋が伸びる気がします。
さて、そろそろ公民館の方にお話を伺う時間。
真穴地区の風習や地区の行事のことなどは、また次回にご紹介します!
今後も、随時各地区の記事を更新予定です!
❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。
3年の任期満了後、定住支援員として活動中。
市内でも、各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた日常のあれこれをお伝えすべく活動中。
最近の悩みは、八幡浜の地図が頭の中で暴れ出して位置がなかなか掴めない事(^_^;)