定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~大島地区編⑧
皆さんこんにちは☆八幡浜市定住支援員のOです!
3年ぶりの八幡浜大島訪問ブログ、第4弾です!前回までの記事はこちらから⇒ 大島地区編⑤、大島地区編⑥、大島地区編⑦
じわじわ帰りの船の時間が気になる時間帯になってきたのに、いまだ散策半ばの今日。ここからはぐいぐい自転車漕いでまいります。
目指す貝付小島(エンジェルロード)まではあと約2キロ。
道すがら島の花を愛でつつ、漕ぐこと約15分。
貝付小島が見えてきました。(左側のこんもり小さな島が貝付小島です)
頼りになる盟友・チャリダーの電動アシストと、ほぼほぼ平坦な道のお陰で、運動不足のワタクシでも楽ちんで来れました(^_^♪)
そこからまたしばらく自転車で進み、道路脇の階段から、海辺に降ります。
じゃんっ!
ご覧ください、大島のエンジェルロードでございます。*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚
エンジェルロードは、大潮の頃、潮が引いた時に島と島を結ぶように現れる道。
日本では、香川県小豆郡のエンジェルロードがとても有名ですね。
大島のエンジェルロードは、地大島と貝付小島を結ぶように出現しますが、それほど広い道幅ではありません。
ワタクシも、これまで何度も大島に来ているのにタイミングが合わず、完全に出現した道を見ることができずにいました。(※1)
「どうせあたいはエンジェルではございませんからね、デビルっ子ですからねಠﭛಠ」
という謎のひがみさえ生まれつつあった(※2)のですが、今日はこんなに素敵なエンジェルロードに会うことができました。
感動♡(*>ω<*)ッ♡
一歩一歩、感慨深く、踏破してまいります・・・!
ゆっくり渡ること数分。貝付小島、初上陸でございます!!
この日の気温は、33度を超えようかという真夏日。長時間散策してきて、そろそろ日陰で休憩したくなっていたワタクシが吸い寄せられるようにたどり着いたのは、なだらかな岩場にちょうど木陰が差し込んだポイント。
陰がちょっとずれればお尻に痛い砂利石に座らねばならないところ、まるで天使が、今日・この時間・ワタクシのために、座りやすい岩場に木陰を落としてくれたようです。
エンジェル「さぁ、ここで休んでお行きなさい」.°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
ワタクシ 「あぁ…ありがとうございます、ありがとうございます…」(つД`σ。゚.o。感謝。o.゚。
暑さでいつもの妄想が始まる前に、しっかり休憩しましょう。
岩場は白くなだらかな表面で、座っても全く痛くありません。
海に向かってなだらかに傾斜し、さながら貝付小島に来た人だけが座れる特製チェアーのようです。
目を上げると、対岸には真穴地区と川上地区が見えています。
左に視線を動かすと、今日移動して来た大島テラスのある大島が見えます。(一番凹んである辺りがテラスのあるところでしょうか)
空と海と陸。すべてがそれぞれで鮮やかに発色しながらも、光のベールをまとい、明るい青に包まれたような世界です。
見渡したところ海上に船もなく、先ほど通ってきた地大島にも人は住んでいないので、おそらく今、ワタクシの周囲1キロ圏内には人がいない状態でしょう。
ただ一人、静かな波の音とセミの声を聞き、僅かに香る潮を感じ、肌を冷ます静かな風と岩肌に触れ、少しぬるくなった麦茶を流し込みます。
ふぅぅぅ…。
心地のいい空気の中、頭を空っぽにしてぼ~~っと過ごせば、体力も回復してきました。
あと少し、ここに滞在できる時間があるので、気持ちも新たにもう一度エンジェルロードへ行ってみます。
行きは、逸る心で足元をあまり見ずに渡ってしまいましたが、先ほど(大島地区編⑦)の地大島の浜辺ではあまり見られなかった貝が色々あります。
「ありゃ、かわいい貝!ちょっと拾っとこ★」
しゃがみこんで拾っていると、大きな影がサッと横切りました。
ヴァサッ|彡|彡|彡
思わず顔を上げると、頭上を旋回するように大きな猛禽類の姿が⊹⋛⋋(◐⊝◑)⋌⋚⊹
・・・え?今、羽ばたきの音がムチャ近くで聞こえたんですけど…?
ワタクシ、狙われてたりします??‥‥え゛え゛え゛~~?!自慢じゃございませんが、重くて持ち上がりません事よ?ゼッタイ、ゼッタイ無理やけんね!?
軽くパニックになりつつ慌てて立ち上がり、体を大きくして威嚇しときます。
Σ(ノ`□´)ノシャーー!!
Σ(ノ`□´)ノシャーー!!
そのうち、地上でじたばたしている変な生き物に興味を失ったのか、鳥は地大島の山に帰っていきました。(※3)
トビでしょうか、鷹でしょうか…。
とりあえず危険(?)は去ったことですし、これ以上空ばかり見て、足元に打ち上げられたクラゲ君を踏んづけてしまわないうちに、帰ることにいたしましょう。
テラスまで約3キロの道中、島の漁師さんが沖合で仕事をしている風景や
島のおじいちゃんおばあちゃんの憩いの場、パターゴルフ場を横目に、ゴイゴイと自転車を漕いで15分ほどでテラスに到着。
自転車を返し、海岸清掃したゴミ袋を外の倉庫に届けてテラス内に入ると、島のお母さんたちが
「お帰り~、暑かったろ」
「遅かったけん、ちょっと心配しよったんよ。どこまで行ってきたの?」
と、口々に声をかけてくださいます。
テラス内のエアコンの涼しさもさることながら、その笑顔は暑さに疲れた心に染みるシャワーのよう。、ヽ`、ヽ`ヾ(≧_≦)ゞ`ヽ、`ヽ、
クールダウンに京都・小川珈琲の淹れたてアイスコーヒーを注文し、
一息ついたら最後のミッション・オリジナルフォトフレームづくりに挑みます。
今日とってきた貝殻やシーグラスはこちら。
結構、いろんな素材がとれました。シーグラスも、削れ方で微妙に色合いが異なっているのが素敵です。
こちらのフォトフレームに、好きなように貝やシーグラスを配置し、ボンドで張り付け、世界に一つだけのフォトフレームを作っていきます。(※4)
実はこの時点で16時10分過ぎ。
16時40分に最終便が出るので、完成するかどうか、現在ギリギリを攻めているのでございます( ー`дー´)キリッ
ワタクシが「時間ないかも、あわわ~(;’∀’)あわわ~(;’∀’)」と焦っている間にも、夕方のテラスにはひとり、またひとりと島の方々が集まって来ます。
ひとりでゆっくりコーヒーを飲みながら時々スタッフのお母さんと話す人。
ご近所さんで寄り合ってちょっとおしゃべりしている人。
最終便に乗るために待合所として使っている人。
3年前に完成し、島の交流の場として根付いてきたテラスでは、毎日こんな光景が広がっているようです。
大島のすごいところは、そんなみなさんの日常の中に私も入れること。
フォトフレームを作っている間にも、目が合った隣の机のお母さんが声をかけてきてくれました。
「飾りつけ、しよるの?」
「そうなんです。貝も、さっき取らせてもらったんです!」
そこから徒然にお話が始まり、お母さんのご自宅がテラスから見える距離にあること、ご自宅からの海の景色が素敵なこと、こんなにテラスから見えてるなら家での格好も気をつけなくちゃ、などなど飾りのない会話が続きます。
そんな風にお話していると、急いで作らなきゃ!と焦る気持ちも薄らいできて、シンプルに、作れる範囲で作れればいいやという気持ちになってきます。材料はあるんだし、家に帰って作ることだってできますからね★
そうしていると、テラスのスタッフのお母さんが
「この子、これ作って次の船で帰るけん、時間無いんよ、あんまり話しかけよったらいかんよ、○○ちゃん(隣の席のお母さんの名前)」
と気にかけてくれました。
「あ、そうなんね。ごめんね、いっぱい話しかけて」
「いえ、お話楽しかったんで、わたしもついつい」
とてもとても、居心地のいい空間なのです(❁´ω`❁)
結局、出発5分前にバタバタと片づけをして、風味豊かな乾燥アオサとすじ青のりをお土産に買い、テラスのお母さんたちに挨拶をして、乗船。
3年前の大島もとても素敵な場所でしたが、大島テラスができたことにより更に魅力が増えた八幡浜大島。
体は疲れたものの、とても充実した気持ちで島を後にしたOなのでした。✧٩(ˊωˋ*)و✧
ちなみに今回島の滞在中色々サポートしてくれたのは、元大島地区地域おこし協力隊、現大島テラス副館長である乘松さん。テラススタッフとして活動されているので、皆さんも大島について何かわからないことがあれば彼に気軽に聞いてみてくださいね!※魅力あふれる大島の情報は八幡浜大島ポータルサイト(外部サイト)からどうぞ☆
《ご注意》
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来島される方には感染防止対策の徹底をお願いしています。また、大島テラスの利用及び大島への渡航に制限がかかる場合があります。詳しくは、八幡浜大島ポータルサイト(外部サイト)を必ずご確認ください。
《ご注意②》
大島には、テラスのある大島以外の4島には、店も自動販売機もありません。散策する際にはご自身で水分等をしっかり準備し、熱中症に十分ご注意ください。また、島には足場が悪く危険な箇所もあります。島の方の注意をよく聞き、危険そうな場所には決して近づかないよう、ご注意ください。
※1 大島のエンジェルロードを渡りたい方は、ご自身で潮や天候をご確認の上、来島してください。ワタクシがお邪魔した時は、大潮から3日後の中潮。10時頃に満潮、16時半ごろに干潮となる日で、訪問した時間は15時半ごろでした。八幡浜大島ポータルサイトトップページの下部カレンダーにも潮の記載があるので、参考にしてくださいね。
※2 デビルっ子どころか、生粋のデビル気質であります。(◣∀◢)ψ
※3 本当にワタクシを狙っていたのではなく、恐らく近くの海面で狩りをしていたものと思われます。・・・タブン
※4 オリジナルフォトフレームづくり:制作時間約30分。体験料500円。自分で貝殻を集めてきた場合は250円で体験可能
❁定住支援員・O❁
八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
地図を読むことはそれなりに得意だが、その地図情報が留まることがなく軽やかに頭を滑り落ち、行ったことがある場所でも危うさを感じる日常。自身の記憶への信頼感はここ数年でほぼゼロと化した(ヾノ・x・`) とはいえ、何度でも初めての感動を味わえるのでそれはそれでOKだと悟りの境地に近づいている。