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2021.05.13
暮らし

定住支援員の「やわたはま・あれこれ」~祭り編:真穴の座敷雛①

皆さんこんにちは!定住支援員のOですm(。・ω・。)m

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、人との接触やイベントなどが制限される状況が長く続いていますね。
そんな中、八幡浜でも昨年に引き続きほとんどのお祭りが中止になっています。

そこで、今日からは、コロナ前にワタクシがお邪魔させていただいていた市内の様々なお祭りを、写真と記憶を掘り起こしながらお届けしていくことにいたします☆

人と人とがマスクなしに笑いあい、肩を寄せ合い、地元の文化や伝統を次の世代に繋げていく。
こういった光景が、また近い未来に見られることを願っております。

 

さて、記念すべき第一弾は、真穴地区の座敷雛(ざしきびな)のご紹介です♡(*´∀`*)人(*´∀`*)♡パフパフパフ
※八幡浜市無形民俗文化財に指定。2021年はコロナの影響により開催が中止されました。使用している写真は2016年、2019年に撮影したものです。

 

例年、4月2日~3日に真穴地区で開催される座敷雛。

こちら、ひな祭りと聞いてぱっと皆さんが思い浮かべるような、

こういう感じのだんだん飾りではございません。

 

そう、とっても特別、スぺ~~ッシャル゚+.(o,,●ω●)o ♪゚+.* なものなのです。

 

百聞は一見にしかず、ですよね!まずはご覧いただきましょう。
どどんっ・:*:.・,・ヾ(*´∀`*)ノ。・:*:.・,・ 

舞台ですよ、もうこれは。オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)

それもそのはず、この座敷雛はもともと舞台と密接な関係があるそうで。
真穴地区の穴井集落では、古くから長命講伊勢踊り(愛媛県指定無形民俗文化財)が行なわれており、その和気踊りである穴井歌舞伎の舞台装置を取り入れて、江戸時代・天明(1781~1788年)のころ始まったのが座敷雛なんだそうです。(八幡浜市広報:平成20年5月号参照)

そんなに古い歴史があるとは。。。(๑º ロ º๑)
それではここからは、伝統ある真穴の座敷雛のスペシャルポイントをご紹介してまいります☆

 

❁スペシャルその①

実は、真穴の座敷雛は毎年必ず開かれるものではありません。
真穴地区のおうちに「長女」が生まれた際、その子の初節句を祝うために開かれます。
つまり、地区に長女が一人も生まれなかった年には行われませんし、その子の生涯で一度きりの形のひな祭りとなっています。

わぉ、Special♡

 

❁スペシャルその②

座敷雛は、初節句を祝うおうちの倉庫などを利用し、「建てられ」ます。

この言い回し・・・、お気づきでしょうか。(☆ω☆)
「建築」するんです。

 

初節句を迎えた家の座敷や農業倉庫を利用して造るのですが、知らない人が見たらそれはもう大規模リフォームの様相。

建具や畳、ふすまを取り払った座敷や何もない倉庫に、材木を組んだりみかん箱で土台をつくり、地面から1段高い場所に飾り付けのためのステージを作り上げます。ステージの広さは、住宅事情によって異なるようですが、ワタクシが今まで何回か見てきたものは、体感として6~8畳ほどでしょうか。

ステージ以外でも、大勢のお客さんが入ってくる導線沿いの壁部分は竹格子や合板などで飾り付けたり、屋根がない空間には屋根を作ったりしています。

  

これらは、近所の方やお友達なども集まって、のべ100人ほどで約1週間かけて建てるそうです。

これだけ大規模な作業なので、真穴の座敷雛は棟梁制。
棟梁とはいっても、大工さんとかではなく、普段は別のお仕事をしている方がほとんど。座敷雛を建てるにあたり、この人に建ててもらいたい!というセンスあふれる方に棟梁の役を依頼するんだそうです。

ワタクシも実はまだ建築中の様子を詳しく見せていただける機会はないのですが、建設中の様子は、真穴地区公民館ブログにわかりやすく詳細に掲載されていますので、ぜひ一度ご覧ください。「真穴の座敷雛」を10倍楽しく見る方法!

 

❁スペシャルその③

何と言ってもやはり、圧巻の飾り付け゚+.(o,,●ω●)o ♪゚+.*

お雛さまの周りには山河、田園、茅葺き家など日本の原風景がさながら精巧なジオラマのように造りこまれています。ご近所の方が育てている盆栽をお借りしたり、山で採った苔、砂利、岩などで表現された風景は、細部まで作りこまれ、いろんな角度から楽しみたくなる出来栄えです。

それぞれの座敷雛には、「風光る」「水ぬるむ頃」「湖畔の里」など作品の名前が付けられ、一つとして同じもののないオンリーワンの座敷雛となっています。

一目見ただけではわかりませんでしたが、桜は一つ一つティッシュなどで手作りされたものなんだそうです。ライトの加減も相まって、本物のような美しさですね(*˘︶˘*).:*♡

 

そして手前には豪華なお供え物が。

タイやサザエ、伊勢海老、ひし餅や雛あられ。そして味噌とわけぎなどがお供えされています。

《この伊勢海老は、まだ動いていました!》

魚介類に、味噌に、わけぎ、だと・・・?
美味しいぬたが出来ますな!(*´థ.థ`*)ジュル(←こら)

 

もちろん、お供え物にはそれぞれ意味があるそうで。
地元の方のお話や、先ほどご紹介した真穴地区公民館ブログによると、
・魚介類/自分で動けないお雛様が、動いているものを見て楽しめるように
・味噌/熟成発酵させて栄養価高く仕上がる味噌のように、豊かな人格に成長できるよう
・わけぎ/株分け等してもどんどん新しい芽が出てくることから、子孫繁栄を願う

これらの意味が込められているんだそうです。
なるほど、食いしん坊のワタクシは、ただただ「豪華だなぁ、おいしそうだなぁ(*´μ`*)」と眺めていましたが、こんな深い意味があったんですね。

 

さて、まだまだこの座敷雛のスペシャルな点をお伝えしてまいりたいのですが、ちょっと長くなってきたので今日のところはこの辺で。

続きは かみんぐすーん でございます。

 

座敷雛についてもっと知りたい!という方は、地元の方々が運営しているこちらもご覧ください★
真穴の座敷雛(真穴座敷雛保存会)
真穴地区公民館ブログ

 

❁定住支援員・O❁

八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。
市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。
地図を読むことは意外と得意だが、その地図情報が留まることがなく軽やかに頭を滑り落ち、行ったことがある場所でも危うさを感じる日常。自身の記憶への信頼感はここ数年でほぼゼロと化した(ヾノ・x・`) とはいえ、何度でも初めての感動を味わえるのでそれはそれでOKだと悟りの境地に近づいている。